奈良や大阪で外壁の塗り替えや屋根修理をご検討の皆様へ

地元奈良で創業して１７年目になる、タツミ工業代表の辰己です。外壁塗装から始め、屋根修理、リフォームなど、お家のさまざまなお困りごとをご相談いただけるようになってきました。そして、おかげさまで今年ついに工事実績が1,000件を超えました。大企業と比べたらまだまだですが、それでも私たちにとっては感謝の気持ちでいっぱいですし、「よくここまで来られたなあ」と思っています。

私は中学の頃から働き始め、１７歳のころには左官や塗装の現場を任されるようになりました。若いというだけでバカにされたくない負けず嫌いの私は、ほかの職人さんが８時に仕事を始めるところ、７時くらいには現場に行って、あまり音が出ない作業をコツコツと進めていき、少しずつ信頼していただけたのか、そのうち「次の現場もお願いしたい」と言われるようになりました。

そして、24歳の時に独立しました。すでに子供も2人いて、とにかく働くこと、目の前の仕事に必死で取り組む毎日でした。おかげで最初の２年は業界内での信用もありましたので、仕事はたくさんいただけて、着実に実績を積み上げていくことができました。

そして、リーマンショックが起きました。ほとんどの仕事が一気になくなりました。じつはお恥ずかしい話、この時期には明日の食べるお金がほとんどないということも何度か経験しました。妻とインスタントラーメンだけで食いつないだこともあります。

それでも、中学から働いていた私には、塗装など建築の技術しかありませんでしたし、なぜか、どれだけピンチなっても自分の腕だけは信じられました。

そんなとき、人とのご縁をきっかけに、経営者として職人を率いるために自分自身が仲間を信じて任せること、いろんな専門の人に頼ることを学んでいきました。そうしているうちに、少しずつお客様も増え始めました。

今思い出せば、あんな苦しみはもう絶対に味わいたくないですし、独立当初からやり直したいくらいですが、「自分の腕だけでなんとかなる」という甘い考えだった自分が、自分の至らなさ、いろんな人の苦しみなども少しはわかる
ようになったのは、こういう経験があったからこそと言えます。

絶対に忘れられない思い出があります。

その当時はトランクルームを改造したわずか8畳の極小な事務所で、職人同士の打ち合わせスペースも無理矢理作っているような状態でしたので、とてもお客様をお招きできるところではありませんでした。

そんな事務所に、お客様（M様）が大阪から契約のために来られることになったのです。こんなことは後にも先にも1回限りでしたので大慌てしました。狭くて事務所とも言えないようなトランクルームを見て不安になって、もしかしたら契約を白紙にされるかもしれないと覚悟しました。

ですが、M様は私たちの話を聞いて、信じて工事の依頼をして下さいました。工事が終わり、保証書をお渡しに守口市の現場まで行き、近くの喫茶店でお話させていただきました。M様には私の妻も連れてくるようにと言われ、一緒に行きました。

喫茶店で私たちの仕事の評価についてお話してくださいました。良い業者でもなく悪い業者でもないとはっきり言われたのを覚えています。ただ、「伸びしろは無限大」と教えていただき、その中で私たちの良いところ、悪いところについて、詳しくお話してくださいました。

「もう一手間かけろ。そうすれば安心できたのに」という言葉が本当にありがたかったです。

数ヵ月後にアフター点検でM様にお会いしたときに「あんた顔が変わったけど何かあった？」と聞かれ、母が亡くなったことを伝えると、「顔つきがしっかりしたからそうかなと思った」と言われたときは驚きましたが、M様はそんなことにも気づくほど、私のことを気にかけて応援してくださっていたのでした。

また別のあるお客様の話です。そのお客様は「どうしても年内に工事を終えてほしい」と希望されていましたが、天候の問題でどうしても間に合わなくなったと説明すると、かなりお怒りになって工事を白紙にしたいと電話がありました。

そのときの私には、なぜそこまでお怒りになるのか想像することができませんでした。

後日、そのお客様から「言い過ぎた」とお詫びと工事のご依頼のお電話をいただきました。私もお詫びにと伺ったところ、お客様は目に薄っすら涙を浮かべ、長年かわいがっていたワンちゃんが亡くなり、外壁を塗り替えることで気持ちを一旦リセットし新しい年を迎えたかったことを語ってくださいました。

そういった気持ちに気づけず工事の都合ばかり考えていた自分自身が未熟でした。このことがあってから、もっと寄り添えるような提案、安心してもらえるような提案をしなくてはいけないと学ばせていただきました。

隣家の雨樋に足場が当たって割れたため弁償させていただいたときには「言われなかったら気づかないくらいなのに正直に言ってくれてありがとう」と言ってくださり、数年後にはキッチンの交換（リフォーム）までさせていただいたお客様。

業者選びにすごく警戒されていて、何社もの相見積もり結果、弊社を選んでいただき、工事が完了して保証書を提出させていただいたときに、だれもが知る有名企業のご親類の方だと告白してくださり、さまざまなエピソードをユーモアたっぷりに聞かせてくださったり、アフター点検のときにはギターを弾いてくださり、父親を亡くしている私に父親的なアドバイスをくださったりとかわいがってくださるお客様。

連絡の行き違いでお客様を心配させてしまったときに、わざわざ「千載一遇」の意味を書いたものをくださり、人とのご縁の大切さと結果にこだわる大切さを教えてくださったお客様。

これだけは断言できますが、私はお客様に成長させてもらっています。そして、まだまだ未熟な私は、これからもきっとお客様に成長させていただくことになると思います。

仕事を始めてから、どんなことがあっても絶対に逃げ出したりしてこなかったことは、少しだけ誇りに思っています。

中学もまともに出ていない私ですが、創業から１７年で、すでに約1,000件もの工事をさせていただけたことは、本当に感謝しかありません。お客様はもちろん、職人さんをはじめ、パートナー企業様、地域の皆様、塗料メーカーさんをはじめ、皆様に支えてもらっています。最近では、お客様がご近所さんやご親戚をご紹介いただくことも増えてきました。

私はこの仕事が好きですし、これからも感謝を忘れないで皆で力を合わせて「お家のことならとりあえずタツミさんに相談」と頼りにしていただける、５０年、１００年と続く会社を作っていきたいです。

こんなタツミ工業ですが、外壁塗り替えの工事だけでなく、屋根修理や災害対策、お家を過ごしやすくする断熱対策やリフォームなど、お家のことでお困りでしたら、一度ご相談いただけませんか？